大阪府堺市で“障がい者の8050問題”に向き合う終活支援|障害者団体連合会との連携、親の終活をサポート
2025年7月24日

「この子の将来も不安だけど、もう自分の体も限界…」
障害のある子どもを支えてきた親御さんが高齢化し、自身の終活を考えざるを得ない時代が訪れています。いわゆる“80代の親と50代の子供 8050(90代の親と60代の子供 9060)問題”は、社会の深い課題です。
私たち「なごみ終活サポート」は、特定非営利団体(NPO法人)LACの「おひとり様支援部」としても活動し、堺市福祉総合会館で毎週無料の終活相談窓口のボランティア活動しています。
このたび、堺市の障害者団体連合会とも連携し、高齢の親御さんの終活を支える仕組みづくりに取り組み始めました。
「8050問題」と親の終活:堺市でも深刻な現実
「自分の終活すら進められない」高齢の親たちの悩み
8050問題とは、80代の親が50代の子どもの生活を支え続けている状態を指します。
障害やひきこもりなど、子どもに支援が必要なご家庭では、親自身が年金生活となってもなお「介護も終活もできない」という現実があります。
よくいただくご相談:
・子どもに終活を頼めない
・身元保証や死後の手続き、誰がやってくれるの?
・遺言や財産の残し方を知りたい
こうしたお悩みに、私たちは寄り添いながら支援を続けています。
LACおひとり様支援部として、障害者団体連合会と連携開始
「親の終活」情報を、必要な方へ届けるために
私は、なごみ終活サポートの代表として、NPO法人LACの「おひとり様支援部」を兼任しています。
このたび、堺市の障害者団体連合会の事務局を訪問し、私たちの無料相談活動をご紹介しました。
チラシもお渡しし、各障害者団体の親御さんへの情報共有をお願いしました。
今後、以下のような取り組みを予定しています:
・障害をお持ちの子供の親世代への終活情報の周知
・「親の終活」セミナーの開催(身元保証・死後事務・後見制度など)
・必要に応じて、行政・士業・福祉専門職と連携した支援体制の構築
堺障害者団体連合会は、堺市内の障がい者支援団体をつなぐ中核的な組織であり、現場の声を行政や地域へ届ける重要な役割を担っています。今回のご縁を通じて、終活という視点からも支援の幅を広げる一歩となりました。
毎週水曜|堺市福祉総合会館で無料の終活相談を実施中
身近な場所で、安心して相談できる体制を
堺市福祉総合会館2Fにて、毎週水曜日に無料相談窓口を開いています。
ご予約なしでもご相談可能です。

とくに「子どもに頼れない」高齢の親御さんからのご相談が増えており、以下のような支援を行っています:
・身元保証、死後事務、葬儀・納骨などの準備支援
・財産の整理、遺言作成
・将来的な孤立・困窮を防ぐための“第三者支援”体制づくり
まとめ
高齢の親が自分自身の終活を進めることは、子どもの将来を守ることにもつながります。
「頼れる人がいない」と思い込まず、まずは地域にある支援窓口へご相談ください。
私たち「なごみ終活サポート」は、LACおひとり様支援部として、堺市福祉総合会館で活動を続けています。
今後も障害者団体や行政と連携し、親御さんの終活を全力でサポートしていきます。