2026年11月5日


墓じまいの専用サイト「なごみの墓じまい」を公開しました。


「なごみの墓じまい」サイトはこちら


「実家のお墓が遠く、お参りに行くのが難しくなってきた」「自分の代でお墓を整理したいけれど、親族にどう話せばいいか分からない」。墓じまいを考え始めると、費用のほかにも、お寺や親族への相談、ご遺骨の行き先など、決めることがいくつも出てきます。


専用サイトでは、墓地の広さ別に墓石の解体・撤去費用の目安を掲載しています。閉眼供養やご遺骨の移送、納骨先など、工事とは別に費用がかかる項目や、ご相談から納骨までの流れもご覧いただけます。



墓じまいとは? まずはお墓の名義と管理者を確認


墓じまいとは、今あるお墓からご遺骨を取り出し、墓石を撤去して、墓地の区画を管理者へ返すことを一般に指します。すでに納められているご遺骨を、別のお墓や納骨堂などへ移すことを「改葬」といいます。


まずは墓地使用許可証や契約書を探し、お墓の使用名義、墓地の管理者、どなたのご遺骨が納められているかを確認しましょう。名義人が亡くなっている場合や書類が見当たらない場合は、墓地の管理者に相談すると、次に必要な手続きが分かります。


ご遺骨を別のお墓や納骨堂に移す場合は、次のような流れで進めます。


  1. 親族に墓じまいを考えている理由を伝え、墓地の管理者に区画の返還条件や必要書類を確認します。

  2. 新しい納骨先を選び、ご遺骨の受け入れ条件を確認します。

  3. 今のお墓や納骨堂がある市区町村に改葬許可を申請します。

  4. 許可を得たうえで、関係者と日程を調整し、ご遺骨の取り出し、墓石の撤去、新しい納骨先への納骨を進めます。


必要な書類や申請方法は自治体によって異なります。たとえば、今のお墓が堺市にある場合は、堺市立斎場が申請窓口です。



全国の改葬は約19万件に。墓じまいで行き違いを防ぐには


厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、全国の改葬は2024年度の約17万6千件から、2025年度には約19万1千件に増えました。この数字は、ご遺骨を別の場所に移す改葬の件数で、お墓を閉じた区画の数とは集計の対象が異なります。


政府統計の総合窓口 e-Stat|衛生行政報告例・改葬数


親族には「移したあと、どこでお参りできるか」まで伝える


長年お参りしてきたお墓への思いは、ご家族の間でもそれぞれです。「遠くて管理が難しくなった」といった事情に加え、次の納骨先の候補や、今後のお参りの仕方も話しておきましょう。移したあとのことが具体的に分かると、親族も自分の希望を伝えやすくなります。


お寺には、工事の日程を決める前に相談する


国民生活センターには、改葬を申し出た際に高額な離檀料を求められたという相談が寄せられています。お寺には、これまで供養していただいたことへの感謝と、墓じまいを考える事情を伝え、必要な手続きや費用の内訳を確認しましょう。話し合いが難しい場合は、消費者ホットライン「188」から最寄りの消費生活センターに相談できます。


国民生活センター|改葬時の離檀料について


見積もりは、撤去工事と納骨先の費用を分けて見る


墓石の撤去費用にどこまでの作業が含まれるか、区画をどの状態まで戻す必要があるか、どんなときに追加費用がかかるかを確認しましょう。墓地によっては、石材店が指定されている場合もあります。閉眼供養、ご遺骨の移送、新しい納骨先の費用も分けて書き出すと、全体でいくら必要か把握しやすくなります。


墓じまい後の納骨先は、お参りのしやすさと供養の方法で選ぶ


永代供養は、寺院や霊園などに供養や管理を任せる仕組みです。納骨堂はご遺骨を納める施設、樹木葬は樹木などを目印にご遺骨を納めるお墓の形です。納骨堂や樹木葬にも、永代供養が付くプランがあります。


候補が見つかったら、ご家族がお参りしやすい場所か、どなたと一緒に納骨できるかを考えたうえで、次の点を確認しましょう。


  • ご遺骨を個別に納められる期間と、その後の供養方法

  • ほかの方のご遺骨と一緒に納める「合祀」の時期と、合祀後に個別に取り出せるか

  • 契約時の費用、年間管理料、追加で納骨する際の費用

  • お参りできる場所や時間、宗旨・宗派の条件


先祖代々のお墓を整理することは、ご自身の将来の納骨について考えるきっかけにもなります。「先祖と同じ場所に納骨してほしい」「亡くなったあと、納骨の手配を頼める人が思い当たらない」。そうしたご希望やお悩みがあれば、生前に供養先や、手配を誰に託すかを整理しておくことができます。


なごみ終活サポートでは、今あるお墓の整理から、ご自身の葬儀・納骨、死後事務までご相談いただけます。お墓の場所や名義が分かる範囲で、まずは気になっていることをお聞かせください。