堺市福祉会館相談会での終活相談事例集(5ケース)
2025年12月10日

堺市総合福祉会館で毎週開催している「無料終活相談会」には、
「何から始めていいのか分からない」「将来が不安」という声を抱えた方が多く来られます。
寄せられるご相談はどれも現実的で、身近な問題ばかりです。
「独身で子供がいないが、もしものとき誰に頼ればいいのか?」
「子供はいるけれど疎遠で、保証人や相続のことが心配」
「障がいを持つきょうだいの将来が不安」
「最近物忘れが増え、判断力があるうちに準備したい」
こうした声は特別ではなく、堺市や南大阪で暮らす多くの方に共通する“現実の悩み”です。
そこで今回は、実際の相談会をイメージしてまとめた 代表的な5つのケース をご紹介します。
同じような不安をお持ちの方の参考になれば幸いです。
【相談事例①】独身60歳・子供なし女性の終活
相談内容
堺市に住む60歳女性。独身で子供なし。親族とも疎遠。「終活を始めたいが、何から手をつければいいのか分からない」と相談。
これから起こり得ること
・入院や施設入居時に保証人がいない
・認知症リスクで口座が凍結される可能性
・死後の葬儀・遺品整理・届出が誰もしてくれない
しなければならない終活
1. 財産管理(任意後見・信託)
2. 身元保証契約で入院・施設の不安を解消
3. 葬儀・納骨・遺品整理の希望をエンディングノートに記録
行ったアドバイス
判断力がある今のうちに、「誰に・何を任せるか」を整理することが大切。契約と書面を整えるだけで、将来の不安はぐっと減ります。
【相談事例②】70歳男性・子供はいるが疎遠
相談内容
70歳男性。子供は2人いるが、遠方で疎遠。「将来、誰に頼ればいいのか不安」と来所。
これから起こり得ること
・緊急時に子供が動いてくれるか不明
・保証人が頼めない
・相続・遺産分割でトラブルになる恐れ
しなければならない終活
1. 公正証書遺言(自筆証書遺言)で相続トラブル防止
2. 保証人を第三者(団体)に依頼
3. 医療同意・死後事務を委任契約で準備
行ったアドバイス
「子供がいるから大丈夫」と思わず、疎遠な場合は早めに第三者へ委任。準備しておくことで、子供にも迷惑をかけずにすみます。
【相談事例③】65歳女性・障がいのある弟と二人暮らし
相談内容
65歳女性。独身で障がいのある弟と同居。「自分が亡くなった後、弟がどうなるのか心配」と相談。
これから起こり得ること
・障がいを持つ弟の生活費・介護の継続が困難
・財産管理や相続の不安
・死後に弟が孤立するリスク
しなければならない終活
1. 家族信託で弟の生活を保障する仕組みづくり
2. 後見制度・死後事務委任で生活支援を継続
3. 福祉団体や障害者連家族会との連携を確保
行ったアドバイス
「自分の終活」と同時に「弟の生活保障」まで準備が必要。専門家や団体との連携で“二人分の安心”を整えましょう。
【相談事例④】80歳女性・一人暮らし・認知症の兆候あり
相談内容
80歳女性。一人暮らし。最近物忘れが増え、認知症の不安がある。「今のうちに準備をしたい」と来所。
これから起こり得ること
・認知症進行で口座凍結
・介護施設入居時の保証人がいない
・死後の手続きが放置される恐れ
しなければならない終活
1. 任意後見契約を早めに締結
2. 財産目録を作り、生活費の流れを整理
3. 死後事務委任で葬儀・納骨・遺品整理を手配
行ったアドバイス
「まだ元気だから大丈夫」では遅い場合も。判断力があるうちに後見・死後事務の契約を結んで安心を得ましょう。
【相談事例⑤】50代男性・病歴あり・身寄りなし
相談内容
50代男性。既往症があり、独身で身寄りもなし。「倒れたときや葬儀が心配」と来所。
これから起こり得ること
・緊急搬送時に医療同意できる人がいない
・延命治療や葬儀方法を決められない
・賃貸退去や遺品整理が放置される可能性
しなければならない終活
1. 医療・介護の意思を事前指示書で残す
2. 医療同意・葬儀・遺品整理を死後事務委任契約で依頼
3. 日常生活支援サービスを活用して安心を確保
行ったアドバイス
病歴がある場合、元気なうちに「医療・介護・死後事務」をセットで準備。自分の意思を残すだけでも、将来の安心が大きく変わります。
今回ご紹介した5つのケースは、堺市で実際に多く寄せられるご相談の一例です。
「自分のことかもしれない」と感じた方は、まずはお気軽にお話しに来てください。
📍 堺市総合福祉会館 2F 相談スペース
🗓 毎週水曜日 13:00〜16:00
専門のスタッフが、身元保証・死後事務・任意後見・デジタル終活まで幅広くご相談をお受けします。
参加費は無料、予約なしでもOKです。
一人で悩むよりも、まず一歩踏み出してみませんか?
あなたの将来の安心づくりを、なごみ終活サポートがお手伝いします。




